【ラズパイ】Raspberry PiとUSB DACで高音質AirPlayサーバーを構築する【オーディオ】

夫です。

ラズパイ(Raspbian)にShairport Syncをインストールすると、ラズパイにAirPlayサーバーを構築することができます。USB DACを接続した ラズパイにAirPlayサーバーを構築し、iPhoneなどから無線かつ高音質で音楽を流せるようにしました。

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構成

構築したシステム構成は以下のような感じです。

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それぞれ以下を使用しました。

ラズパイ:Raspberry Pi3 Model B+

 2018年9月時点最新のRaspberry Pi3 Model B+です。

USB DAC:Audinst HUD-mx1

以下の商品が余っていたので使用しました。

Audinst DAC付ヘッドホンアンプ HUD-mx1 【正規輸入品】

Audinst DAC付ヘッドホンアンプ HUD-mx1 【正規輸入品】

 

プリメインアンプ:DENON PMA-390RE-SP

安いのに普通にいい音が出ます。私が購入した2016年ぐらいのときは2万を切っていてCP最強との評価でしたが、現在(2018年9月)は少し値上げしていますね。

DENON プリメインアンプ エントリークラス プレミアムシルバー PMA-390RE-SP

DENON プリメインアンプ エントリークラス プレミアムシルバー PMA-390RE-SP

 

パッシブスピーカー:TANNOY Mercury V1i

廃盤になる前に値下げし、2万円台で買えました。癖のない素直な音が出るのでかなり気に入っています。以下あたりが後継モデルでしょうか。

構築手順

事前準備

ラズパイのOSインストールを済ませておいて下さい。初期セットアップ手順は以下記事で紹介しています。 

【ラズパイ】Raspberry Pi3 Model B+ 購入&初期セットアップ【入門】 - 誰でもスマートホーム ~ずぼら夫婦の賃貸暮らし~

Shairport Syncインストール

まず、Shairport Syncをビルドするために必要なライブラリをインストールします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install build-essential git autoconf automake libtool libdaemon-dev libasound2-dev libpopt-dev libconfig-dev libavahi-client-dev libssl-dev libpolarssl-dev libsoxr-dev mpc
$ cd ~
$ git clone https://github.com/mikebrady/shairport-sync.git
$ cd shairport-sync
$ autoreconf -i -f
$ ./configure --with-alsa --with-avahi --with-ssl=openssl --with-metadata --with-soxr --with-systemd -sysconfdir=/etc
$ make
次に、shairport-syncのユーザ、グループを作成します。
$ sudo groupadd -r shairport-sync
$ sudo useradd -r -M -g shairport-sync -s /usr/bin/nologin -G audio shairport-sync

次に、Shairport Syncをインストールします。

$ sudo make install

最後に、起動時にサービスが有効になるよう、システム設定を変更します。

$ sudo systemctl enable shairport-sync

各種設定変更

音量を100%に設定

ラズパイから出力する音量は100%にし、アンプ側で音量調整するようにした方が音質が良くなるはずです。

$ sudo amixer cset numid=1 100%
Shairport Sync設定変更

Shairport Syncの設定ファイルを編集します。

$ sudo nano /etc/shairport-sync.conf

「general」内に「interporlation」の項目があります、デフォルトでは「basic」になっていますがこれを「soxr」に変更することで、CPU負荷が上がるかわりに音質が向上します。

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デフォルトのオーディオデバイス変更

USB-DACがデフォルトの再生デバイスとなるよう設定変更します。

まず、以下のコマンドで使用可能なデバイスを表示します。

$ cat /proc/asound/cards

私の環境では以下の通り表示されました。USB DAC(HUDmx1)のデバイス番号が「1」となっていることがわかります。

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次に、以下コマンドでalsaの設定ファイルを開きます。 

$ sudo nano /usr/share/alsa/alsa.conf

 「defaults.ctl.card」と「defaults.pcm.card」が0に設定されているので、これらをUSB DACのデバイス番号「1」に変更します。

defaults.ctl.card 1
defaults.pcm.card 1

 あとはラズパイを再起動すれば設定が反映されます。

$ sudo reboot

動作確認

iPhoneで音楽をAirPlay経由で流せるか確認します。

ミュージックアプリを立ち上げ、再生画面中央下のアイコンをタップします。

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構築が正常に完了していれば、再生デバイスにラズパイのホスト名が表示されますので、これをタップします。ラズパイに接続したスピーカーから音楽が流れればOKです。

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まとめ

USB DACを接続したラズパイにAirPlayサーバーを構築しました。これにより、iPhoneを操作して手軽に高音質の音楽をスピーカーから流せるようになりました。私は主にApple Musicで音楽を聴くので今回のシステム構成で十分ですが、音楽データを大量に持っていてそれを流したい人は、別途NASを購入するのもいいですね。

[2018/12/30 追記] 

また、Raspberyy Pi自体に外付けHDDを接続してNASとして利用することもできます。以下の記事で方法をまとめました。

www.daredemosmart.com