【ガジェット】東プレ RealforceとPFU HHKBを行き来した話【キーボード】
※本記事は、スマートホームやIoT家電とは関係のない記事です。
夫です。
私はPCやPC周辺機器が好きなのですが、特にこだわっているのがキーボードです。新卒入社後、会社の先輩に東プレのRealforceを打たせてもらってからその押し心地に感動し、すぐに「Realforce91UBK」を購入しました。
しかし、その後いろいろあって、現在は職場も家も「PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP」を使っています。その経緯と、両者の比較についてまとめました。
- 「Realforce91 UBK」の購入
- 「Happy Hacking Keyboard Professional JP」へ移行
- 「Realforce91 UBK」に出戻り
- 「Happy Hacking Keyboard Professional JP」を改造
- まとめ
「Realforce91 UBK」の購入
会社の先輩に打たせてもらったのはテンキーつきの白色モデル「Realforce108 UH」でしたが、個人的にテンキーは不要で周辺機器は黒色で統一したかったので、テンキーレスで黒色モデルの「Realforce91 UBK」を購入しました。
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- 出版社/メーカー: 東プレ
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しかし購入してすぐ、「Realforce108 UH」と「Realforce91 UBK」で、打鍵感に微妙な違いがあることに気づきました。具体的には、キートップ表面の触り心地が異なり、「Realfore91 UBK」の方が若干ザラザラしているように感じました。
調べたところ、Realforceは白色モデルと黒色モデルでキートップの質感が異なるようで、黒色モデルは白色モデルよりもキートップの滑り止め感を強めているようです。まさか色によって打鍵感が異なるものとは思いもせず、先輩に打たせてもらったときに感じた「キートップのツルツル感」も好きだったので、若干後悔しました。
しかし、なんだかんだで素晴らしい打ち心地であることには変わりなかったので、「まぁいつか白色モデル買うかー」などと思いながら1年ほど「Realforce91 UBK」を使い続けました。
「Happy Hacking Keyboard Professional JP」へ移行
HHKB購入前当時の印象
色選択は間違ったもののRealforceが最高のキーボードであることは信じてやまない日々が続いていました。が、そんなときに、別の先輩がPFUの「Happy Hacking Keyboard(以下、HHKB) Professional JP」を購入しました。当時私がHHKBに抱いていた印象は・・・
・異常に値段が高い
・ファンクションキーがなく、「Fn」キーと組み合わせて押下する必要があって面倒
・「Control」キーの位置が変(左下にあるのが普通だと思っていたので)
・スイッチはRealforceと同じ東プレ製なので、打鍵感もRealforceと同じはず
って感じで、「なぜ変な配列で打鍵感もRealforceと同じなのに、Realforceではなく高価なHHKBを買う人がいるんだろう」と疑問でした。
HHKBファーストインプレッション
しかし、先輩にHHKBを打たせられたところ、全身に電流が走りました。キーを押したとき、圧倒的にRealforceよりもHHKBの方が気持ち良かったからです。具体的には、指に対してギリギリでストレスにならない絶妙なフィードバックがあり、Realforceと比べて「キーを押した」感覚がはっきりわかることが最大の特徴だと思いました。Realforceでは、押すつもりがないキーを押してしまっていたようなことがありましたが、HHKBではそれがほぼありませんでした。打鍵音も、Realforceより大きめで、カチャカチャ音がします。
結局、先輩が退社後に先輩のHHKBを勝手に打ちまくるぐらい病みつきになり、HHKBを会社用と自宅用に2台購入することにしました。特殊なキー配列も「すぐに慣れるだろうし我慢すればいいか」ぐらいに考えていましたが、カーソルキーだけは単体で押せるようにして欲しかったので、先輩と同じ日本語配列版のHHKBを購入しました。
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HHKB購入後の感想
購入して使っていくうちに、打鍵感以外にもHHKBの素晴らしい部分が見えてきました。
「Control」キーが「A」キーの左にある
使用し始めて一番素晴らしいと感じたのがこれです。普通のキーボードだと「CapsLock」キーがあるところに「Ctrl」キーがあります。左手小指を少し左にずらすだけで押下できるので、ホームポジションをほぼ崩さずに「Ctrl」キーを押下して保存やコピペをすることができます。使い始めこそ一瞬戸惑いましたがすぐに慣れ、もはや「なぜこの配置が全キーボードの標準配置じゃないんだ」ぐらいにまで思っています。
ただ、この配置になれてしまった今となっては、他のキーボードを触ったときに「Ctrl」キーと間違えて「CapsLock」キーを押してしまうことが多々あります。なので、ノートPCのキーボードなどでは「Ctrl2cap」をインストールして「CapsLock」キーを「Ctrl」キーに置き換えています。
自分以外が使用する共有PCにもこっそりインストールしたりしていますが、今のところ「『CapsLock』キーが使えなくなって困った」という声は聞いたことがありません。
「コンパクトであること」自体が大きなメリット
基本的にキーボードは持ち運ばないので、購入前は「コンパクトであること」自体にそこまでメリットを感じていませんでした。しかし、これも購入後に考え方が大きく変わりました。「Ctrl」キーの件にも通じますが、非常にコンパクトかつ無駄のない配列であるため、ホームポジションを崩さずにほとんどのキーにアクセスすることができます。そして、購入前に懸念していたファンクションキーについても、「Fn」キーを押すコツを習得すればストレスなく押下することができるようになります。そのコツとは「左手小指の付け根」で「Fn」キーを押すことです。
これが違和感なくスムーズにできるようになれば、ポジションを崩さずにファンクションキーなどを含むほぼ全ての主要キーを押下することができます。
また、当然ですが小さければ小さいほど、スペース占有率が低くなり、スッキリします。これによりストレスが軽減され、結果的に作業効率も良くなっていると思っています。
そんなこんなで、HHKBは私の中で人生最高のキーボードとなりました。「このキーボードを一生使うんだ」、そんな風に考えていました。
「Realforce91 UBK」に出戻り
しかし、結婚してすぐに、妻から「HHKB禁止令」が発令されました。HHKBは普通のキーボードと比べて打鍵音が大きいのです。しかも「カチャカチャ」といったやや高めの音が鳴るため、打っている人間以外からするとやや不快に感じるのだと思います。
やむを得ず、一旦「Realforce91 UBK」に戻すことにしました。しかし、HHKBに完全にドップリ浸かっていた私にとって、もはやRealforceですら満足できない体になっていました。
「Happy Hacking Keyboard Professional JP」を改造
なんとかHHKBを使用したいと考えた私は、「HHKBを静音化改造することができないか」と考え、以下の記事にたどり着きました。
「これだ」と思った私はすぐに以下のOリングを購入し、この記事と同じ手順で静音化を行いました。
まず、全てのキートップ引き抜き工具でキーを全て取り外し、裏面のネジ3つ(結構硬い)を開けて外します。
その後、基盤部のネジを全て外すとスイッチ部と基盤部を解離させることができます。
スイッチを一つ一つ外していきます。強く押し込めばすぐに外せます。写真に小さい黒いゴミのようなものが写っているのがわかりますが、これはスイッチのツメ部分が欠けたものです。欠けても特に問題はないので、気にしなくてOKです。
外したキー一つ一つに、Oリングをはめていきます。手先が不器用な私にとってこの作業が一番イライラしました。写真の左がOリングをはめた後のスイッチです。
あとは、逆の手順で戻していけば、静音版HHKBの完成です。
静音化の効果は予想よりも大きく、不快なカチャカチャ音がかなり軽減されました。さらに、打鍵感についても変化があり、タッチが少しだけ柔らかくなりました。Oリングがクッションのような役割を果たすためか、ストロークがやや短くなったためかは分かりませんが、これはこれで悪くない感触(むしろ改造前よりもいいかも)です。
まとめ
以上の経緯を経て、現在は静音改造版HHKBを愛用しています。自分で改造したこともあって愛着も湧いており、他のキーボードに浮気する気持ちは全くありません。ただ、改造で破壊してしまうリスクもあるので、今からHHKBを購入する人は最初から静音版のHHKBを購入することをオススメします(音を気にしないなら通常版でもいいですが)。静音版は3万近くと非常に高価ですが、丈夫なので10年以上使い続けられるでしょうし、打ち心地を気にするなら妥協せずに自分に合ったものを購入するべきだと思います。
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